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- カードローンをまとめることによる2つのメリット
webで契約が完結できるなど、これまで以上に気軽に申し込めるようになったカードローンですが、あまりの利便性の高さゆえに多重債務状態の利用者が急増しているという問題も発生することとなりました。
多重債務者となることは返済が厳しくなることはもちろん、生活にも支障をきたすような状況も引き起こします。
こんな多重債務者にとって、利用方法次第では非常に頼りになるのがおまとめローンです。
おまとめローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット1:管理が楽になる
実際に多重債務状態になって最も困るのが複数のカードローンの管理面です。例えば、4社のカードローンを利用している場合には毎月4社に返済しなくてはなりません。
ATMで返済する場合などには大変な労力が必要となりますし、ましてや返済日もまちまちの場合には尚更です。
返済日が月末に集中しているケースでは、往々にして会社員であれば月末は忙しくなりますので、返済のために時間を作ることも難しくなります。
しかし、これらの問題はカードローンを一本化することで非常に楽になります。
先ほどの例でいけば4社に返済していたのが1社で済むようになります。
これならATMで返済するにしても楽ですし、これを機会に口座振替などに変更すればさらに楽になります。
多重債務者にありがちなうっかり返済忘れもなくなりますので余分な延滞利息を支払う必要ななくなります。
おまとめローンを利用する場合には様々なメリットが紹介されていますが、実際の多重債務者から言うと返済する際の管理面が楽になるということが最も有難いと言えるのではないでしょうか。
メリット2:返済額が減らせる
毎月の返済額が減少する多重債務者にとって頭の痛いもう一つの問題が毎月の返済額です。複数の業者を利用しますので返済額が増えるのは当然ですが、自分の収入で賄える範囲内であれば問題はありません。
しかし、返済額が増えることで生活が苦しくなるようになるともう立派な多重債務者なのです。
消費者金融などの貸金業者の場合には、前回のサラ金全盛期の反省から総量規制の適用がありますので年収の3分の1を超える借入はできないようになっています。
実際には、年収の3分の1借りても返済は大変だと思われますが、総量規制の適用を受けない銀行カードローン、あるいは、自動車ローンやクレジットカードの利用などがある場合には生活は非常に厳しくなります。
これらの問題を解決するのがおまとめローンです。
例えば、50万円ずつ4社から合計で200万円借りていた場合には、毎月の返済額は7~8万円前後というところでしょう。
この200万円を低金利のおまとめローンで一本化することで毎月の返済額は4万円前後まで減少させることができます。
つまり、商品にもよりますがケースバイケースで毎月の返済額が半分になることもあるわけです。
ただし、貸金業者などが提供する金利の高いおまとめローンの場合には逆に毎月の返済額が増えるケースのあり得ますので、事前に充分な返済シミュレーションを行う必要があります。
利息負担の減少借金を完済するためには、毎月毎月確実に返済していくということはもちろんですが、それだけでは賢い返済方法とは言えません。
借金を賢く返済していくために重要なことは、いかに利息負担を小さくするかということです。
消費者金融のカードローンを利用している場合には、多くのケースで18%前後の金利が適用されていますので利息負担は相当大きなものとなります。
従って、この利息負担をいかに小さくするかがポイントとなるのです。
この点、おまとめローンの場合には借入金額が大きな額となりますので通常は低金利となります。
例えば、18%の金利で4社から合計で200万円借りていた場合には、おまとめローンに切り替えることで適用金利は10%前後かそれ以下に下がるケースもあります。
適用金利が大きく引き下げられるということは利息負担の減少に大きく貢献することになります。
借金を返済することにフォーカスする
さらに、賢い借金の返済方法として繰り上げ返済という方法があります。前述のように、おまとめローンの利用で毎月の返済額が大きく減少し生活にも余裕が出てくるようになりますので、少しでも余裕が出るようならばこの繰り上げ返済を利用するのです。
繰り上げ返済とは住宅ローンなどの返済でよく利用されていますが、後々返済予定のお金を前倒しして返済するということですから利息負担の減少に非常に役立つのです。
特に、おまとめローンは低金利とは言っても10%前後であれば住宅ローンなどと比べれば十分高い金利といえますので、繰り上げ返済による利息負担の減少は金利が高いだけに強力なものとなるのです。
返済専用型のおまとめローンを利用するおまとめローンには、出し入れ自由のカードローンタイプと返済専用ローンの2種類があります。
元来、おまとめローンといえば後者のことを指しますが、銀行カードローンのように低金利で利用限度額が大きなカードローンのような前者のカードローンタイプのものもあります。
余程自己管理に自信のある方ならカードローンタイプのものでもよいでしょうが、通常は返済専用型のおまとめローンを利用したいものです。
出し入れ自由のカードローンの場合にはいつでも借入や返済ができるというメリットもあるのですが、このメリットは多重債務者にとってはデメリットとなります。
多くの多重債務者の場合、返済しても返済しても借入残高が全く減りません。
理由としては、返済で生活が苦しい為、返済して枠が空くとその場で新規の借入を行うからです。
まさしく、カードローンの自転車操業というところで、これでは完済には程遠い状態で毎月利息だけを支払っているということになります。
この点、返済専用型ローンの場合には、返済しかできませんのでどんなに借りたくても借入を利用することはできないのです。
新規の借入さえしなければ確実に毎月の借入残高は減少していくことになります。
これも結果的には大きな利息負担の減少に役立つことになります。
実績ができればさらに低金利の商品に借り換えができるカードローンを一本化することで毎月返済して借入残高が減少していくことで、きちんと返済して確実に借金を返済できる人という実績をつくることができます。
繰り上げ返済などを利用していればさらに高い評価がなされます。
つまり、以前の多重債務状態の時と比べると信用力がついていることなります。
このような状態になれば、さらに低金利のローン商品を利用できる可能性も出てきます。
ローン商品には多くの低金利商品もありますので、それらに切り替えることができるかもしれませんし、契約中のおまとめローンで金利引き下げ交渉をすることもできるかもしれません。
もちろん、すぐにというわけにはいきませんが、1年、2年と実績ができればそんな可能性も出てくるようになります。
このように、多重債務者にとっておまとめローンとは利用方法次第では非常に強い味方となる商品です。
まとめ
カードローン利用の際には必ず返済計画を作りましょうとテレビCMでも語られていますが、実際に利用する人のほとんどは返済計画をもっていないでしょう。その結果、多重債務となって後悔することになるのですが、一本化の契約をする際にもう一度だけ返済計画を作るチャンスが巡ってくることになります。
この返済計画で、いかに繰り上げ返済などを利用して利息負担を小さくし、短期完済に結び付けることができるかが非常に重要なポイントとなります。